在学生インタビュー

楠美 淳弥 さん

大学院で身につけた幅広い知識と専門性の両方が、
セキュリティコンサルタントの業務に生かせます。

未知の世界だったセキュリティ。その専門部署に配属

大学は情報系学部でしたが情報セキュリティはほとんど学んだことがなく、入社後、お客様のCSIRT運用をクラウド上で支援するサービスを提供する部署に配属されて非常に苦労しました。 仕事のたびに必要な知識を詰め込むような状況でしたから、2年目に上司からIISECへの企業派遣を打診されたときは、「情報セキュリティの専門大学院なら是非」と即答。 しかも先に入学していた会社の先輩からIoTや匿名通信のTorなどネットワーク関連のセキュリティにも強いと聞き、「まさに自分に必要なことが学べる」と期待して入学しました。

学んだ知識が土台となり、顧客の信頼につながる

入学して1年が過ぎ、業務に直接関係するネットワークのセキュリティはもちろん、暗号や法律など基本を幅広く学べたことで、セキュリティに関わる人材としての土台ができたと感じます。 特に印象的だったのはenPiT/SecCapで、他大学の学生も交えてCTFの実習を行ったこと。 実習とはいえ実際にサーバーなどの攻撃経験があると、企業の事例研究もリアルに感じられます。 また今年4月からセキュリティコンサルティングの部署に異動したため、顧客に最新のセキュリティインシデント事例を報告する際も分かりやすく説得力のある話ができ、私への信頼につながっていると思います。

機械学習でIDSの精度を高める、業務密着型の研究

企業派遣で入学した私は業務に密着した研究で職場にも成果を還元したいと考え、IDS(不正侵入検知・防御システム)をテーマに選択。 未知の攻撃にも対処できる可能性を持つ異常検知型IDSを取り上げ、機械学習により精度を高め、誤検知を減らす方法を検討しています。 現在はディープラーニング、ELMなど機械学習の種類の違いで検知精度がどう変わるのかを比較。 指導教員の佐藤先生から、「ここはもっと調べたらどうか」などとピンポイントで適切なアドバイスをいただけるので助かっています。

楠美 淳弥 さん
株式会社日立システムズ勤務
2015年4月入学
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