在学生インタビュー

三谷 辰雄 さん

ブロックチェーンやAIを活用し、
効率性や安全性に優れたSCM構築へ。
その中核となる人材を目指します。

匿名性確保を目的に準同型暗号を導入
セキュリティ上の課題を検討

私は、三菱ケミカルホールディングスグループで、デジタル分野の最新技術を利用したシステム開発を研究する部署に属し、次世代のSCM(サプライチェーンマネジメント)構築のプロジェクトに携わっています。 今回のSCMはトレーサビリティや利便性の向上を図るため、ブロックチェーンの導入を想定しています。 それに必要な専門知識を身につけるためIISECに入学し、暗号プロトコルやIoTセキュリティなどに詳しい大塚先生の研究室で指導を受けています。 従来のブロックチェーンのような分散環境ではデータが改ざんされにくい、リカバリーが比較的容易といったメリットがある一方、データが共有されて匿名性が保てないなどのデメリットもあります。 そこで研究では暗号化したデータをそのまま処理できる準同型暗号という技術を活用し、利便性とプライバシー保護を両立可能なブロックチェーンを検討しています。

AIやIoTの技術をビジネスに生かし
自分自身も成長するのが目標

IISECへの通学は研究室全員が集まる研究指導日と、大塚先生による個別指導日の週2回。 同室の先輩・同級生も暗号通貨やAIなどが研究テーマで、指導日にそうした発表を聞くとヒントになることも数多くあります。 これはセキュリティを軸に多方面から研究を行っているIISECならではの強みでしょう。 今後の目標は、急速に進化するAIやIoTの技術をキャッチアップし、新たなビジネスも視野に入れて事業に生かし、自分も成長すること。 博士号取得はそのチャレンジの一つと考えています。

三谷 辰雄 さん
三菱ケミカルシステム株式会社勤務
2018年10月入学
在学生インタビュー一覧に戻る