在学生インタビュー

 吉濱 佐知子さん

ハードとソフトを連携させて、コンピュータプラットフォーム上の強固なセキュリティを実現するために。

技術から法律や企業マネジメントまで情報セキュリティを軸に幅広く学べる

研究所で情報セキュリティの研究を始めてから、暗号化など技術に関する部分的な知識だけでなく、法律や企業のセキュリティポリシーといった総合的な見方が必要だと実感。企業の中にいると知識が自分の専門分野に偏りがちですが、大学院では情報セキュリティを軸に幅広い科目が学べるのが魅力です。現在の法律では、無形財である情報の扱いに十分対応できない面があるなど、講義で初めて気づくことも多くありましたね。

100%の安全性を確保できない場合はそのリスクをどう管理するかを考える

また、技術者が考えるセキュリティは100%の安全性を求めがちですが、その実現には膨大な予算や時間が必要なことも…。場合によっては一定のリスクを前提に、その対応まで含めたシステムを構築するといった柔軟な発想も学ぶことができました。

ネットワークの先にあるコンピュータ
そのセキュアな環境をTCGで実現したい

私のテーマは「コンピュータプラットフォーム上のセキュリティ」。通信はSSLなどで一定の安全性が確保できるようになりましたが、その先にあるコンピュータについて、TCG(Trusted Computing Group)の仕様を活用し、安全に運用できる仕組みを考える予定です。不正アクセス防止からデバイスやアーキテクチャまで複数の先生から専門的な意見をもらえる、この大学院の強みを十分に生かした研究にしたいと思っています。

吉濱 佐知子 さん
青山学院大学経済学部経済学科卒
日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所勤務
2005年4月入学
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