在学生インタビュー

GAFAなどに個人データが集積される功罪など利用者の視点からプライバシー保護を見直す。

業務でサイバーセキュリティ対策が不可欠に

私は損害保険会社に入社後、IT部門に配属され、ここ10年ほどはシステムリスク管理を担当してきました。 損保会社は金融機関であり、顧客の健康状態などセンシティブな情報も扱うため、非常に厳しいセキュリティ対策が求められます。 近年はサイバーセキュリティへの対応も不可欠ですが、私は業務に限らずセキュリティ全般を学びたいと思うようになり、 同社退職を前にIISECに入学しました。

オンライン講義は効率的な学習が可能

10月入学なので1年次後期からのスタート。火・水・木は17:00過ぎに退社して5時限目から講義を受け、 それ以外の日も仕事の後に空き時間を作ってレポートや課題の作成に充てました。 講義の中でも、「情報セキュリティ特別講義」はセキュリティ業界の最新情報を幅広く知るため、 実務者やジャーナリストなどが週替わりで講師を務めるリレー式の講義で、これは私が学びたい内容そのものでした。
今年4月からはオンライン講義に移行し、一時は通学して学ぶ機会もありました。 講義はオンラインで何ら問題なく、逆に通学に必要な時間を予習・復習に充てられるのがメリットでした。 しかし「情報デバイス技術」のように回路の組み立まで行うものは、これまで触れたことのない世界であったということもあり、 オンラインではなく通学授業でよかったと感じています。
ゼミはセキュリティに関する幅広い領域を扱う後藤先生のゼミで、多様なバックグラウンドの社会人が集まるため、 私の気づかない視点から意見がもらえて研究を多角的に検討するのに役立っています。

GAFA、接触確認アプリとプライバシー

利用者がなかなか増えない新型コロナウイルス接触確認アプリは、「プライバシーが国に把握されるのでは?」 といった漠然とした不安が妨げの一つと考えられます。一方、 GAFAなどになどにプライバシーに関する情報が集積・利用されている実態があります。 「AI・IoT時代における利用者視点でのプライバシーの考察」をテーマに、 どうすれば利用者が安心してサービスを利用できるかをプライバシーの観点から研究したいと考えています。

上條 英夫 さん
損害保険会社を定年退職
2019年10月入学
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