在学生インタビュー

大栢 良介 さん

複数企業のデータを使ったデータマイニングで、お互いの内容は漏らさずに、結果だけ利用するには?

セキュリティついて自ら学ぼうとする意欲がわいた

学内のテストサーバにその脆弱性を利用して侵入する「セキュアシステム実習」や、各自が交代で研究内容を発表する中で、心理学や法学など違う分野のアプローチを聞ける「輪講」。セキュリティを体験から学んだり、また幅広い知識を身につけられるのは、この大学院ならではです。入学前は「内部統制?そんなこともあるのか」と思っていた専門外の話題も、自分で書籍を買って調べるなど、セキュリティに関して積極的に学ぼうとする意欲がわいてきました。

企業間でのデータの共同利用で
暗号化せず秘匿する方法

現在の研究テーマは、データマイニング。消費者の購入履歴などを分析して、その傾向などを見つけ出し、企業戦略に役立てようというものです。複数企業のデータを使えば精度は上がる可能性はありますが、そのデータはほとんどが企業秘密。他社にはデータの中身を見せないでマイニングだけ行って、結果を共有したい…そのためにデータを暗号化すると処理量が膨大になるため、私はハッシュ関数を使って高速に処理できる方法を研究しています。

他の研究室の在校生と話す時間が持てるのも魅力

平日の夕方、1Fフロアに在校生が集まっておしゃべりをする「weekday tea-time」も楽しみ。いろいろな研究室の話を聞くと、視野が広がりますね。仕事でもセキュリティ製品のサポートに携わっていますが、身につけた幅広い知識を提案などに生かせたら…と思っています。

大栢 良介 さん
明治大学大学院理工学研究科修了
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社勤務
2006年4月入学
在学生インタビュー一覧に戻る