在学生インタビュー

宇野 幸治 さん

IT分野の専門職を希望して監査法人に。この大学院への入学が、転職時の大きな力になった。

大学院に入学したやる気と行動力が、転職でも評価

情報セキュリティ分野で専門的な仕事に就きたくて、当時の勤務先とは異業種の情報セキュリティに係わる企業への転職を計画。有望と思えた情報セキュリティ部門を希望したのですが、企業面接で手応えが得られず、「まず自分の専門性を磨こう」と大学院入学を決めました。ここを選んだのは、監査、法律、技術、暗号など情報セキュリティに関して多様な講義が用意され、東京大学や慶應義塾大学の学生とも学ぶ機会があるなど、信頼できる教育を行っていると感じたから。幸い、修了を待たず入学直後の6月に転職が実現。大学院に入学したやる気と行動力も認められたのだと思います。

記録媒体のさまざまなデータ抹消法を実験で検証する

私の研究テーマは、HDDやSSDにあるデータ抹消の検証。これは情報セキュリティに関連して警察のサイバー捜査などにも興味があったためで、その一環としてデータ抹消を取り上げようと、デジタル・フォレンジック研究会でも活動中の土井先生の研究室に入りました。記録媒体のデータ抹消法にはいくつもの規格がありますが、どれが安全確実に抹消でき、実用的な時間で終わるのかを実験中。加えて企業へのアンケート調査でHDDの廃棄やリサイクル時のデータ抹消の現状を調べ、私なりのガイドライン作成を目標に研究しています。

専門+幅広い知識が身につくことも、この大学院の魅力

大学院では「情報セキュリティ特別講義」など、違う講師が担当するオムニバス形式の講義も面白かったですね。さらに文系出身ながら技術系科目も積極的に履修し、自分の専門以外も体系的に学ぶようにしました。その幅広い知識は現在の仕事にも役立っています。とはいえ仕事と大学院の両立は大変で、1年生のとき会社を何とか定時に退出して、5限が始まる18:20に滑り込む日が続きました。2年次の今は仕事後に自宅で2、3時間研究し、大学院に来る回数自体は減りました。指導教員の土井先生と密に連絡を取りながら、主に修士論文作成に向けて準備を進めています。

宇野 幸治 さん
新日本有限責任監査法人勤務
2014年4月入学
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