在学生インタビュー

水澤 良平 さん

アメリカの民事訴訟で勝敗のカギを握る「eディスカバリ」。日本企業の対応度を、アンケート調査をもとに探っています。

フォレンジック業務に必要な知識を目指して

仕事で業務システムやデジタルフォレンジックなどを担当し、セキュリティの専門知識とIT全般の教養、その両方が必要と考えて大学院を検討しました。金融機関の重要インフラとなったITに関する知識は金融庁でも重視し、専門的な人材を育てる大学院派遣制度があるほど。そのおかげで今は学業に集中できます。入学し、講義や演習を受講してみると、セキュリティは特化した専門分野という訳ではなく、幅広くかつ専門的であり、セキュリティを網羅的に学ぶ必要性を改めて感じました。社会的にも重要な役割を果たしているのに、網羅的に学べる大学院がここだけというのが不思議でなりません。

企業訴訟で、重要な役割を果たす電子文書の管理

現在は原田研究室に所属し、デジタルフォレンジック業務の経験がきっかけとなり、アメリカの民事訴訟で重要な証拠開示手続きの中で、原告・被告お互いが訴訟に関連した電子データを開示する「eディスカバリ」について研究。「eディスカバリ」の開示対象は電子メールのほか、訴訟に関係する多種多様な電子文書。対応を誤ると厳しい制裁を科せられたり、非常に高額な賠償金を科せられたりします。こうした日米の制度、紙と電子の文書管理方法の違いなどに、日本企業がどこまで対応できるのか? 企業へのアンケート調査をもとに探っています。

10年以上の教育実績やノウハウで安心して学べた

この大学院を選んでよかったと感じるのは、セキュリティに関する分野を体系的に網羅的に勉強でき、専門知識と幅広い教養が同時に身につくこと。しかも在学生の多くは、多様な業種(官公庁、民間企業等)でセキュリティに携わる人たちで、業務上の課題への対処方法などを直接聞けるのは勉強になります。さらに東京大学、慶應義塾大学、中央大学等の学生も参加する産学連携の「ISSスクエア」、「SecCap」など、実践的な教育プログラムも魅力。10年以上もセキュリティ専門の大学院として、教育・研究を行ってきた実績やノウハウで安心して学べました。

水澤 良平 さん
金融庁勤務
2013年4月入学
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