在学生インタビュー

企業で導入が進むSDNのセキュリティ課題について。ゼロトラストネットワークを前提に研究。

社会的、国際的な観点からも考えるセキュリティ

大学の授業で情報セキュリティが暮らしに身近な問題になっていると感じ、自分でも勉強しようと資料を探したものの、 関連する分野が広すぎて断念。やはり大学院で体系的に学ぶ方が将来の仕事にもつながると考え、 IISECに入学しました。1年次の授業や先輩の研究から、インターネット社会での個人識別とプライバシー保護に関する問題や、 国の政策としてのサイバー攻撃への対応などにも興味を持ち、社会的な観点、国際的な視野からも情報セキュリティを考える必要性を改めて理解しました。

SDN導入でセキュリティを高めるための条件とは

また「情報セキュリティ技術演習Ⅰ」ではネットワーク経由の情報セキュリティについて幅広く学んだ後、 仮想環境上でシステムへの侵入・攻撃やその防御・検知の実習も行いました。そうした経験もあって、 私はSDN、ネットワークの仮想化をテーマに研究しています。SDNはデータセンターを中心に利用され、 企業ネットワークへの導入も進んでいますが、セキュリティ対策の強化も導入理由の一つ。 そこでSDNのセキュリティ上の弱点について探り、その解決策について、既存の攻撃手法やその検知手法をもとに検討を重ねています。 指導教員の後藤厚宏先生からのアドバイスで、企業のゼロトラストネットワークを前提としたことで、 より現実に近い条件でセキュリティを考える契機になりました。

登校可能な時期は大学院でリアルの交流も深める

授業は新型コロナウイルスの影響でオンラインが中心となり、受講しやすくなった半面、 授業時間以外の交流が難しくなったのは残念でした。このため登校可能な時期はなるべく大学院に行ってオンラインの授業を受け、 その後は研究室で登校している学生と話すようにしています。IISECの学生は社会人が多く、 それぞれが業務で必要なことや自己成長を目的に学んでいます。そうした環境で培った先生や学生との人脈を、 これからの仕事にも生かしたいと考えています。

杉本 久美 さん
サイバー大学IT総合学部出身 NTTデータ先端技術株式会社に内定
2020年4月入学
在学生インタビュー一覧に戻る