イベント情報

日時:2019年8月9日

情報セキュリティ数理科学講座「サマー・クリプト」のお知らせ

講座「サマー・クリプト」では、暗号理論等、最新の情報セキュリティ数理科学の動向から3つのトピックを選択し、 本学専任教員が初学者にもなるべくわかりやすく解説します。学生の方々限定で、受講料は無料です。 ぜひお気軽にご参加ください。
(前提知識:高校数学全般に対する理解とモジュロ演算や行列など代数学の初歩。 過去の資料(一部)はこちらに。)

実施概要
日時2019年8月9日(金) 13:00-15:50
対象者高校生・高専生・専門学校生・大学生・大学院生
受講料無料
定員20名(先着順)
会場情報セキュリティ大学院大学(横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1 横浜駅きた西口より徒歩1分)
講義概要

■13:00-13:50
講  師:有田 正剛(本学教授)
タイトル: 「量子計算と暗号」
概  要: 量子計算機が実現され、量子計算が可能になると、現在使われている暗号の安全性が著しく損なわれてしまいます。 この講義では、量子計算の原理を概観し、それがなぜ暗号の脅威となってしまうのか、考察します。 とくにグローバーのアルゴリズムとその暗号解読への応用について紹介したいと思います。

■14:00-14:50
講  師:土井 洋(本学教授)
タイトル:「計算量的安全性と情報理論的安全性」
概  要: 現代の暗号技術の多くは、素因数分解の困難性などの計算量的安全性に基づいています。一方、攻撃者が無限の計算能力を 用いたとしても安全な暗号技術も存在し、これらは情報理論的に安全であるといわれます。この講義では、 情報理論的に安全な方式をいくつか取り上げ、安全性の証明方法などについて紹介します。

■15:00-15:50
講  師:大塚 玲(本学教授)
タイトル:「ブロックチェーンの原理と安全性」
概  要: 暗号通貨で話題のブロックチェーンについて.その原理を分かりやすく解説します. ブロックチェーンは,投入した計算量に応じて暗号学的に定められた確率で公平に 採掘に成功する抽選システム(Proof of Work)と,各自が通貨発行益の配分を 求めて,自律分散的に採掘対象のブロックチェーンを選別する行動を起こすことに より,自然に世界で一本のブロックチェーンに収斂するという合意形成システムの 上に成り立っています.こうしたブロックチェーンの原理と,安全性の考え方につ いての最新動向を分かりやすく解説します.

申込み方法

【情報セキュリティ数理科学講座「サマー・クリプト」申込み】フォームより必要事項を入力の上、お申込みください。

また、FAX・お電話でのお申込みの場合は「氏名・連絡先電話番号・E-mailアドレス・学校名・学年」をお伝えください。

※申込み締め切り : 8月8日(木) 17時まで

お問い合わせ先

情報セキュリティ大学院大学 事務局

  • TEL : 045-311-7784
  • FAX : 045-311-6871
  • E-mail : iisec AT iwasaki . ac . jp