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2024年1月26日

第20回「情報セキュリティ文化賞」受賞者を決定いたしました

第20回「情報セキュリティ文化賞」受賞者決定。
NTTコミュニケーションズ小山覚氏ほか4名。
3月15日(金) SECURITY SHOW 2024にて表彰式と受賞記念講演。

  情報セキュリティ大学院大学(学長:後藤厚宏 所在地:横浜市神奈川区鶴屋町)は、第20回「情報セキュリティ文化賞」の受賞者5名を決定いたしました。
 情報セキュリティ文化賞は、わが国の情報セキュリティ分野の進展に大きく貢献した個人を表彰することを通じ、情報セキュリティの高度化に寄与することを目的として、本学が2005年2月に制定したものです。本事業を継続することによって、情報セキュリティ文化についての関心を喚起し、わが国の生活・経済・産業基盤を支える自治体や企業など様々な組織の中で中核となりうる有為な情報セキュリティ人材の育成に繋げていくことを企図しております。
 来る3月15日(金)、東京ビッグサイトで開催されるSECURITY SHOW 2024(主催:日本経済新聞社)のプログラムの一環として、表彰式と受賞者の方々らによる記念講演が14時00分より行われ、受賞者には表彰状と記念のトロフィーが授与されます。
 なお、今回は第20回目の実施を記念して、わが国の情報セキュリティ分野の発展の礎を築き、産学官公におよぶ多大な影響と広範なリーダーシップを発揮してこられた齊藤忠夫氏、田中英彦氏、富田達夫氏へ「情報セキュリティ文化賞特別賞」を授与することを決定いたしました。
 概要は以下のとおりです。

第20回情報セキュリティ文化賞実施要領

1. 名称
第20回情報セキュリティ文化賞
2. 運営
主催 情報セキュリティ大学院大学
協力 日本経済新聞社
後援 総務省、文部科学省、経済産業省(予定)
3. 表彰対象
(1) 自治体、企業、団体等で、CISO(Chief Information Security Officer)等として情報セキュリティに関し経営的な視点から先導的役割を果たされた個人、または
(2) 情報セキュリティに関わる学術・法制度の研究、啓発・普及、あるいは人材育成などの面で社会的意義の高い貢献をされた学識経験者等
4. 審査委員(五十音順、敬称略)
上村 昌博 経済産業省 大臣官房 サイバーセキュリティ・情報化審議官
大谷 和子 株式会社日本総合研究所 法務部長
黒橋 禎夫 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所 所長
後藤 厚宏 情報セキュリティ大学院大学 学長
齊藤 裕 独立行政法人 情報処理推進機構 理事長
佐々木 良一 東京電機大学 名誉教授 兼 同大学サイバーセキュリティ研究所 客員教授
関口 和一 株式会社MM総研 代表取締役所長
徳田 英幸 国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長
豊嶋 基暢 総務省 大臣官房審議官(国際技術、サイバーセキュリティ担当)
中溝 和孝 内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター 副センター長・内閣審議官
原田 達也 文部科学省 科学官(東京大学 先端科学技術研究センター)
三橋 一彦 総務省 大臣官房審議官(地方行政・個人番号制度、地方公務員制度、選挙担当)
5. 選考方法
自薦・他薦による公募および審査委員からの推薦に基づいて、審査委員会において審議・決定した(12月19日)。
6. 第20回情報セキュリティ文化賞受賞者 5名(五十音順)

金子朋子(かねこともこ)氏
[創価大学理工学部教授]

表彰理由: 産官学での豊富な業務経験を有し、株式会社NTTデータ在籍時に出向したIPAにおいて安全分析技術のセキュリティへの応用研究やその普及展開に公的な立場で従事されたことに加え、学術分野においては、従来なかったセーフティとセキュリティの統合的アプローチでAI、IoT時代のシステム安全、セキュリティ・バイ・デザイン等を探究しDSW2020最優秀論文発表賞受賞を始め多くの顕著な業績をあげられている他、日本科学技術連盟でセーフティ&セキュリティ分科会を立ち上げ、同分野の教育を主導的に推進するなど組織を越えた精力的な活動により我が国のセキュリティ分野の向上に多大な貢献をされたこと。

越島一郎(こしじまいちろう)氏
[名古屋工業大学 名誉教授・ものづくりDX研究所客員教授]

表彰理由: 重要インフラ防御のための安全とセキュリティの同時達成を目指した制御システムセキュリティBCP/BCM研究の成果をセミナー等を通じて産業界に提供していることに加え、経済産業省やIPAの制御システムサイバーセキュリティに関する活動にも有識者として広く参加し、大規模プラント・ネットワークへのサイバーテロリズムの脅威に対処するために必要な技術・運用体制についての世界初となる提言や、IPA産業サイバーセキュリティセンター設立に尽力されるとともに同センターの中核人材育成プログラムで講師を担当される等、我が国のセキュリティ分野の発展において研究・政策提言・人材育成を通じ幅広く貢献されていること。

小山覚(こやまさとる)氏
[NTTコミュニケーションズ株式会社 情報セキュリティ部長 / 株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ 代表取締役社長]

表彰理由: 日本電信電話株式会社入社後、ISP事業であるOCNの立ち上げに参加しセキュリティサービス開発に従事されて以降、一貫してセキュリティ分野での活動を継続され、本業の傍らTelecom-ISAC JAPAN(現ICT-ISAC Japan)の活動にも発足当初より参加し通信業界全体のセキュリティ対策の立案と実施に長年にわたって尽力されていることに加え、セキュリティ対策の国家プロジェクトである「サイバークリーンセンター」運営委員ほかセキュリティに関する複数の政府系会議において、通信事業者の立場から政府とも連携した対策の実施や政策立案への提言を行う等、我が国のサイバーセキュリティ向上に多大な貢献をされていること。

髙橋邦夫(たかはしくにお)氏
[合同会社KUコンサルティング 代表社員]

表彰理由: 東京都豊島区役所在籍時にICTを活用した業務改革や情報施策の推進に尽力され、情報管理課長、豊島区役所CISO等を歴任されたことを始め、地方公共団体の一般行政に係るセキュリティ向上に関し、「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」策定・改訂への寄与や地域情報化アドバイザー・CIO補佐官等としての支援等により多くの実績を積まれていることに加え、教育委員会向け「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の策定・改訂にも携わり、教育現場まで含めた地方公共団体における情報セキュリティ対策の強化とDXの推進に多大な貢献をされたこと。

山岡裕明(やまおかひろあき)氏
[八雲法律事務所 弁護士]

表彰理由: サイバーセキュリティに特化した法律事務所を創設・運営し、サイバー攻撃による被害者をはじめとする法人・個人からの法律相談への対応の他、フォレンジックなどの技術的調査の依頼にも応じ、また法律・技術のワンストップ型での円滑な被害者支援のためのビジネスモデルを構築されていることに加え、実務で得た知見に基づき、講演・著書等を通じてサイバーセキュリティ対策の重要性について積極的に情報発信・啓発活動へ取り組まれる等セキュリティ文化の向上に多大な貢献をされていること。

7. 第20回記念「情報セキュリティ文化賞特別賞」受賞者3名(五十音順)

表彰理由: わが国の情報セキュリティおよび関連分野において、長年にわたり産学官公におよぶ多大な影響と広範なリーダーシップを発揮され、健全な情報社会の実現のための先導的な役割を担い、情報セキュリティ文化の醸成に多大な貢献をされていること。
齊藤忠夫(さいとうただお)氏
[一般社団法人ICT-ISAC理事長 / 東京大学名誉教授]

田中英彦(たなかひでひこ)氏
[学校法人岩崎学園理事 / 東京大学名誉教授 / 情報セキュリティ大学院大学名誉教授]

富田達夫(とみたたつお)氏
[独立行政法人情報処理推進機構 顧問]

8. 表彰式および講演会日時・会場

【日時】2024年3月15日(金) 14:00~15:40
   ・主催者挨拶 後藤厚宏(情報セキュリティ大学院大学長)
   ・表彰式
   ・受賞記念講演会(パネル討論)コーディネーター:MM総研 代表取締役所長 関口和一氏
    テーマ「情報セキュリティ文化の『進化』とは~平時に潜む非常時~(仮)」

【会場】東京ビッグサイト 東ホール 会場内ステージ(東京都江東区有明3-11-1)
    およびオンライン会場
    ※SECURITY SHOW 2024(主催:日本経済新聞社)プログラム内で開催

本リリースに関するお問合せ先

情報セキュリティ大学院大学事務局(担当:三浦)

  • TEL : 045-311-7784 (代表)
  • FAX : 045-311-6871
  • E-mail : iisec AT iwasaki . ac . jp
  • ウェブサイト : https://www.iisec.ac.jp/