在学生インタビュー

橋本 正樹 さん

大学院でしかできない長期的な視点で、分散処理にも適したセキュアなOS を生み出す基礎研究。

大学卒業後、コンピュータの基礎研究に興味を持って大学院進学を決意

大学卒業後に興味を持ったコンピュータの基礎研究分野。友人とつくった会社を辞めるまでに2、3年迷いましたが、「あきらめると一生後悔する」と決断し、まず修士課程に入学しました。

ネットワークコンピューティングの未来にふさわしいOSをつくるために

研究テーマは、よりセキュアな分散OS。Googleのようなコンピュータを連携させた巨大なシステムに代表されるように、現代のコンピューティングに分散処理は欠かせません。しかしそれをOSレベルで使いやすく、しかも安全に利用できる仕組みは、未発達です。私は研究を通じて、未来志向のOSの提案にチャレンジしたいと思っています。

修士課程で描いたアウトラインをベースに
一つひとつ課題を解決していく博士課程

複数台のコンピュータの相互識別、膨大なリソースの管理といった問題から、やりとりするデータの完全性の保証やネットワーク上への情報漏洩対策、個別システムごとのセキュリティポリシーと情報システム全体としてセキュリティポリシーの整合性管理など、修士課程で描いたアウトラインをもとに、課題を一つひとつ解決していく方策を探っているところ。田中先生には「大きなテーマだから一歩一歩やっていこう」と励まされています。こうした機能を既存のOSに組み込み、より多くの人にメリットをもたらす応用の研究にもつなげたいですね。

橋本 正樹 さん
立命館大学文学部卒業
本学情報セキュリティ研究科修士課程2007年3月修了
2007年4月入学
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