ネットワークのセキュリティに興味があって入学

大学の専攻は暗号ですが、もともとの興味はネットワーク関連のセキュリティ。卒業後、そうした分野で著名な他大学の教授のもとで1 年間学び、「次は実務に直接生かせる知識や技術を」と考えて、この大学院に入りました。セキュリティ分野に特化した上で、技術からマネジメントまで網羅する幅広さは、他の大学院にない大きな魅力。セキュリティ向上の技術が広く使われるには適切なマネジメントが必要など、マネジメントの大切さも分かりました。またネットワーク経由の攻撃と防御の体験など実習の機会も多く、現場で役立つ技術が身につきましたね。

企業が提供する実例を題材に、リアルな講義や演習

私は実務で生かせる技術を身につける目的で、システムデザインコースを参考に科目を選び、enPiT の実習科目も履修。企業から提供されるセキュリティに関わる実例の分析など、企業とも密接に連携して、実社会の動きにもとづく内容が学べるのもよかったですね。また私の法律やマネジメントの科目の履修歴は就職活動で非常に注目されました。配属は田中研究室で、修士論文ではマルウエア解析をテーマに効率的な分類手法を取り上げる予定。亜種が大量に出回り、複数の活動が実装されるマルウエアの現状に対応する、正確な仕分け方法を検討したいと考えています。

情報セキュリティ大学院の教育は企業からも高評価

就職活動の面接などでは、予想以上にセキュリティ分野のマネジメントが話題になりました。運用の現場では従業員にセキュリティ意識をどう浸透させるか、ガバナンスの問題などが重視されているのですね。そうした視点も含めて幅広く学べるこの大学院の強みを実感。また企業や官公庁などさまざまな業界の社会人学生と学び、1 ヵ月も企業インターンシップに参加した経験から、「コミュニケーション能力や仕事のやり方は身についている」と高く評価されました。大学院の同級生や先輩の勤める企業の話も参考に検討し、現在KDDI 株式会社に内定しています。