シラバス GRADUATE SCHOOL
AIセキュリティ(後期2単位)
教授 大塚 玲 客員准教授 大坪 雄平
1.授業のねらい
本講義では,AIセキュリティの数理的な基本概念からLLM/Agentic AIの原理と構成法を学ぶ.前半で理論的な基礎を学び,後半は演習を中心とした講義とする.成績は中間テストと演習で評価する.
2.到達目標
・AIセキュリティの基礎理論を理解する.
・AIセキュリティの論文を理解するために必要な知識を得る.
・情報セキュリティ研究にLLM/Agentic AIを応用する力を身につける.
3.授業計画と開講形態
全回教室での対面のみの開催とする.但し、学会等の都合でリモート講義に変更することもある.その際は事前に通知するので掲示等に注意すること.
第1回 AIセキュリティ概説
<講義全体像, セキュリティとセーフティ, Agentic AIセキュリティ, ハルシネーション>
第2回 深層学習セキュリティ
<敵対的サンプル, モデル抽出, データ汚染,転移性>
第3回 大規模言語モデル
<自己回帰言語モデル, トークン埋め込み, トランスフォーマー>
第4回 AI for Security
<CTF, パッチ生成, マルウェア解析>
第5回 Agentic AIセキュリティ
<アラインメント, 構造化レスポンス, MCP, 指示階層>
第6回 推論
<Prompting、In-context Learning、推論パラメータ>
第7回 事前学習
<トークン・埋め込み、Transformer概要、スケール測、学習の流れ>
第8回 事後学習
<SFT, 強化学習、LoRA/QLoRA>
第9回 教師ありファインチューニング
<SFT、ベンチマーク評価>
第10回 中間テストと解説
第11回 AIエージェント
<チャットボット、拡張言語モデル>
第12回 演習(AIエージェント環境構築)
<ローカルLLMサーバ環境構築、AIエージェントサンプルコード実行、解説>
第13回 演習(AIエージェント改良)
<基本機能の拡張と特殊コマンドの実装>
第14回 ハッカソン
<AIエージェントの改良>※個人ワークを想定、参加人数によりグループワーク
第15回 演習(発表会)
<作成したAIエージェントの発表、議論>
4.教科書(学生が履修するにあたって必携のもの)
特に指定しない
5.参考書
C.M.ビショップ著, 深層学習 (上, 下) , シュプリンガー, 2026. ISBN 978-4621061220.
I. Goodfellow, Y. Bengio, A. Courville著, 深層学習, ドワンゴ, 2018, ISBN 978-4048930628.
Kevin P. Murphy著, 持橋 大地 (監修, 翻訳), 鈴木 大慈 (監修, 翻訳), 確率的機械学習:入門編 II: 非線形モデル (第II巻) , 朝倉書店 (2025).
6.関連科目
AIと機械学習と関連がある。
7.成績評価の方法と基準
到達目標を充足しているかどうかを評価の基準として、中間テスト(40%)と演習(40%)、質問など授業への積極的な参加(20%)で評価する.