イベント情報

日時:2025年8月20日

博士請求論文発表会およびソーシャルメディア上での偽・誤情報に関するシンポジウム

インターネットとソーシャルメディア(SNS)の発展により、私たちの情報環境は大きく変化しました。特に、アルゴリズムによる情報の選別やエコーチェンバー現象の拡大は、信頼できる情報の流通に深刻な影響を与えています。偽・誤情報の拡散は、個人の判断だけでなく、社会的対話や民主主義そのものを揺るがす問題となっています。
今回のシンポジウムでは、こうした状況を「情報信頼性の構造転換」と捉え、その実態と対策について多角的に議論します。まず、サイバー安全保障を専門とする長迫智子氏より偽情報を利用した情報戦・認知戦の情勢についてご講演いただき、その脅威と対応すべき課題を概観します。
次に、SNSプラットフォームに実装することを想定した偽・誤情報拡散への新たな対策についての検証結果についてご報告します。この報告は演者である鈴木悠氏の博士論文公聴会を兼ねます。
最後に、エコーチェンバーを含むSNS環境での情報の拡散と偏在について研究されている一葉修平氏より研究内容の概要をご紹介いただいた後、長迫氏、鈴木氏、鈴木氏によるパネルディスカッションを行います。情報信頼性をめぐる現在の課題と、制度・技術・認知の各側面からの対処可能性について議論を深めます。パネルディスカッションのモデレーターは後藤厚宏教授(総務省デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会構成員)が務めます。
本イベントは一般公開です。学外の皆様も交えた活発な意見交換ができればと考えております。皆様、奮ってご参加ください。

開催内容
日時2025年8月20日(水) 15:00~17:50
会場 情報セキュリティ大学院大学 303・304教室
(横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1 横浜駅きた西口より徒歩1分)
参 加 費無料
プログラム
15:00~15:05開会挨拶
 情報セキュリティ大学院大学 教授 稲葉 緑
15:05~15:35招待講演「 Disinformationを利用した情報戦・認知戦の脅威と課題」
 情報セキュリティ大学院大学 村上研究室客員研究員 長迫 智子 氏
15:35~16:55博士請求論文発表会「怒りがDisinformationの共有に及ぼす影響とその対策」
 情報セキュリティ大学院大学 稲葉研究室 鈴木 悠 氏
 講演50分,質疑応答30分
16:55~17:00休憩
17:00~17:45パネルディスカッション「情報信頼性をめぐる現在の課題と制度・技術・認知」
 情報セキュリティ大学院大学 村上研究室客員研究員 長迫 智子 氏
 情報セキュリティ大学院大学 稲葉研究室 鈴木 悠 氏
 情報セキュリティ大学院大学 大久保研究室 一葉 修平 氏
 モデレーター: 情報セキュリティ大学院大学 後藤 厚宏 教授
17:45~17:50閉会挨拶
 情報セキュリティ大学院大学 教授 稲葉 緑
【ご注意】本プログラム内容は都合により変更する可能性がございます。
お問い合わせ先

情報セキュリティ大学院大学博士請求論文発表会事務局

  • E-mail : d-presentation AT iisec . ac . jp