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量子コンピュータに耐える暗号の研究に加え
セキュリティのスペシャリストとしても成長した。

PQC有力候補だった方式の弱点を突いた方法をもとにした新たな暗号を研究中

大学時代から情報セキュリティに興味を持ち、PQC(耐量子計算機暗号)の必要性をまとめた卒業論文も執筆。さらにこの分野で専門性を高め、自分自身も成長したいと考えてIISECに入学しました。暗号を扱う3つの研究室の中でも理論寄りの有田先生の研究室に入り、PQCのうち公開鍵や秘密鍵サイズが小さい同種写像暗号を研究しています。この暗号は計算コストの高さの克服が急がれていますが、私の研究ではそうした計算の効率化に用いられる手法を応用して新たな暗号プロトコルを作り、プログラムの実装まで進める予定です。

研究集会やインターンシップでハイレベルな研究に触れる機会も

1年のときは同種写像の数学的な理論面を深掘りし、2年からは同種写像の暗号としての技術面を発表。研究室の学生や有田先生からのフィードバックをもとに理解を深めています。これ以外にIISECは学外での研究会やインターンシップの機会が多いのも特徴で、有田先生から私の研究内容に近いからと京都大学数理解析研究所の研究集会を紹介いただき、ISSスクエア主催のインターンシップでは富士通研究所で富岳に実装可能な環境を用いて仮想的な量子コンピュータによる既存の暗号への解読にチャレンジするなど、ハイレベルな研究にも携わることができました。

周囲の助けも得ながら研究を進められる環境

IISECでは仮想環境でネットワークへの侵入や防御を行う「情報セキュリティ技術演習」など実践的な科目も充実し、就職活動中の面接でセキュリティインシデントの対処を聞かれたときも具体的に回答できて高く評価されました。来年4月にはセキュリティエンジニアとして就職予定ですが、桑名先生の「クリティカル・シンキングとイノベーション」で学んだ多角的思考はビジネスの現場でも役立つと期待しています。最後に、これから入学する方は「毎日の積み重ねを大切に」「しっかり休息を取る」「何事も一人で抱え込まない」という3点を大事に学んでください。研究で行き詰まったときも、先生や研究室の学生と話せば違うアイデアが見つかったり気持ちが楽になったりします。周囲の助けが得られるのもIISECの良さなのですから。

松浦 栄亮さん
MATSUURA Eisuke
博士前期課程2年
帝塚山学院大学リベラルアーツ学部出身
(2024年4月入学)
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