在学生インタビュー ABOUT
量子コンピュータ実現が金融機関にもたらすリスクと
社会全体への影響を定量的に予測するモデルを検討。
デジタル技術のセキュリティを習得するために入学
自動車メーカーでデータサイエンティストとして勤務した後、2022年に転職し、現在は当行のデータ利活用に向けたシステム開発に取り組んでいます。IISECに入学したのは、脆弱性診断に代表されるセキュア開発の知識を効率的に習得し、デジタル技術のセキュリティについて知見を深めることでキャリア形成の幅を広げるため。入学後は文理を超えた情報セキュリティの知識を幅広い授業から体系的に学べ、研究では後藤先生の指導のもと、量子コンピュータの実用化が金融機関にもたらすリスクを定量的な根拠から算出する予測モデルの構築を目指しています。
量子コンピュータ実現時を見据えたセキュリティ対策を政策提言に
重要インフラである金融機関の機能が継続停止した場合、そのリスクは社会全体に影響することから、予測の根拠にはマクロ経済の統計データを検討し、サイバー被害が日本経済にもたらす影響に関する先行研究を参考にしています。加えて、量子コンピュータ実現に備えてPQC(耐量子計算機暗号)への移行対応を促すアメリカ政府のホワイトペーパーや、専門機関による施策提言を評価し、適切な対策を実施するための指針も検討予定。最終的には、金融機関をはじめとした企業全体が適切にセキュリティ対策を進められることを目指し、第三者機関の認証制度を設けるなどの政策提言もまとめたいと考えています。
2年間で大きく成長できる機会が豊富
IISECには社会人学生が多く、官公庁からの派遣者や1990年代からIT業務に携わってきたベテランなど、多様なバックグラウンドを持つ方とのディスカッションで自身の知見も広がります。また暗号に関する理学系授業も多く用意されているため、専門的な知識も深掘りでき、ISSスクエアやSecCapでは他大学の授業も広く履修可能です。さらに後藤研のゼミでは、セキュリティ分野で活躍する修了生も参加し、在学生の研究内容を実務の視点からフィードバックをいただけるなど魅力的な教育環境です。これからの企業に必要なセキュリティ分野の知識や視座を身につけ、自分の成長を促す多くの刺激を得られる、唯一無二の大学院だと感じています。
MURAKAMI Masaki
博士前期課程1年
三井住友信託銀行株式会社
(2024年10月入学)