特設講義 サイバー・インテリジェンス(後期2単位)

教授 湯淺 墾道

1.授業のねらい

サイバー・インシデントは、2000年以降次第に金銭目的の犯罪へと変化し組織化されるようになり、今日では国家の関与が疑われるほどの国際問題となっている。サイバーセキュリティに関する多様な問題に対処するには、高度かつ先端の技術に関する知見及びインテリジェンス(防諜といった狭い意味ではなく、広く想像力を働かせたproactiveな対応)の両面に関する知見が求められている。
そこで本科目では、各領域の専門家をゲストとして招聘して講義や実習を実施し、最新の知見を修得することをねらいとする。

2.到達目標

情報による安全保障、テロ対策、国際関係、サイバー防衛等の問題について、適切に自らが判断できるようになることが到達目標である。

3.授業計画(各回毎の内容)

 第1回 サイバー・インテリジェンス入門
 第2回 情報による安全保障
 第3回 インテリジェンスの歴史
 第4回 インテリジェンスの基礎
 第5回 国際関係とインテリジェンス
 第6回 テロ対策とインテリジェンス
 第7回 通信の秘密(1)
 第8回 通信の秘密(2)
 第9回 サイバー防衛とインテリジェンス
 第10回 OSINTの手法(1)
 第11回 OSINTの手法(2)
 第12回 OSINTの実習(1)
 第13回 OSINTの実習(2)
 第14回 デジタル・フォレンジック
 第15回 総合討議
※ゲスト講師の都合により、順序と内容は変更されることがある。

4.教科書(学生が履修するにあたって必携のもの)

特になし。

5.参考書

講義中に指示する。

6.関連科目

7.成績評価の方法と基準

到達目標を充足しているかどうかを評価の基準として、期末レポートにより評価する(90%)。なお、ディスカッションなど講義への積極的な参加も評価対象とする(10%)。