育成する人材像・修了後の進路

広い視野に立って現実の情報セキュリティの問題解決を担う高度な専門技術者、実務家と、将来方向をリードする創造性豊かな研究者を育成。

実社会における適正な情報セキュリティの実現には、『暗号技術』『ネットワーク技術』『情報システム』『管理運営』『法制度』『情報倫理』を融合させた総合的な対応が必要であり、これらを総合的に学ぶところに本研究科の特徴があります。

情報セキュリティ研究科博士前期課程においては、学際的アプローチにより、情報科学・法制の基礎、情報セキュリティ専門技術、セキュリティ脅威の実例、社会制度の現状と課題等に関する講義、新技術やセキュリティ問題の調査とそれに関する議論を中心とした輪講、実験、実習などを組み合わせ、深い専門知識の獲得と、現場知識の涵養を目指します。 また、高度化・複雑化する企業・官公庁等の現場ニーズを踏まえ、4つのコースフレームを2016年10月よりリニューアルし、技術系・マネジメント系とも幅広い人材育成需要、教育需要に応えます。なお、指導教員の履修指導のもと、他のコースが推奨する科目も自由に履修することができます。

博士後期課程では、博士前期課程修了の知識をベースに、情報セキュリティの構成要素に関わるそれぞれの専門分野における先端的な研究を行います。前期課程からの一貫教育を活かした情報セキュリティに関するより深化した教育研究によって、社会の多様な領域でそれぞれの中核的人材として活躍する研究者、研究指導者の育成を目指します。また、内部進学者のみならず、情報セキュリティ分野の研究経験をもった学外からの入学者にも後期課程の門戸を開くことによって、全体として多角的な視点から総合科学としての情報セキュリティの体系化に努めていきます。

博士前期課程

コンサルティング能力を備えたエンジニア。技術やシステムに明るいマネージャ。
情報セキュリティ研究科博士前期課程では、情報セキュリティ全般にわたる広い視野と見識を備え、リーダーとして現場における問題解決を担う高度な専門人材を育成します。

エンジニア、システムコンサルタント、アナリスト(技術系)

情報セキュリティに関する確かな専門知識と広い視野を備え、セキュアなシステム・プロダクトの設計、開発、構築、提案ができる技術者や、技術面のコンサルティングを担う専門家

セキュリティマネージャー、ビジネスコンサルタント(マネジメント系)

情報セキュリティに関する総合的な知識を持ち、社会の変動要因や制約条件を踏まえて適正なリスク分析・評価を行い、企業・組織における実効性のある政策提言や人間系セキュリティ対策を担うリーダー

修了後の進路

情報通信/情報サービス/Sler/メーカー/セキュリティベンダー/シンクタンク/コンサルティングファーム/金融/流通/新聞・出版/印刷/教育・研究機関/調査機関/官公庁/博士後期課程進学 など

他大学学部 本学大学院 情報通信、情報サービス、セキュリティベンダー 等

情報セキュリティ大学院大学博士前期(修士)課程在学生の多くは社会人ですが、学部卒業後ただちに入学される方も約2割います。本学修了後は、情報通信、情報サービス、セキュリティベンダー等IT企業の他、様々な業界へと就職。開学以来高い新卒就職希望者内定率を誇っています。

主な新卒就職内定先(2012~2021年度)

AOSリーガルテック株式会社、NTTデータ先端技術株式会社、株式会社アウトソーシングテクノロジー、株式会社インサイトテクノロジー、株式会社インテリジェンスビジネスソリューションズ、株式会社エクスマート、株式会社FFRI、株式会社コメリ、株式会社CIJ、株式会社ソリトンシステムズ、株式会社データコントロール、株式会社ディー・オー・シー、株式会社DONUTS、株式会社トランスビジョン、株式会社ヒューマネージ、株式会社ファイブドライブ、株式会社富士通SSL、株式会社ブロードバンドセキュリティ、株式会社MIRAIt Service Design、株式会社ラック、KDDI株式会社、Sansan株式会社、JRAシステムサービス株式会社、JBCCホールディングス株式会社、タオソフトウェア株式会社、デロイトトーマツサイバー合同会社、ドコモ・システムズ株式会社、日本電気株式会社(NEC)、日本電信電話株式会社(NTT)、パイプドHD株式会社、 PwCコンサルティング合同会社、高等学校教員 他

博士後期課程

情報セキュリティ研究科博士後期課程では、確かな専門知識とマルチメジャーの視点を備え、先端的な研究経験を通じて情報セキュリティに関する問題解決を先導するための能力を養います。

情報セキュリティの将来方向をリードする研究者

情報セキュリティに関する高度な研究・分析能力と専門的知見を生かし、社会の多様な領域でそれぞれの中核的人材として活躍する研究者、研究指導者等を育成。
本課程の学生は、学術的な総合学科としての情報セキュリティ全般にわたる広い視野と見識を高めながら、その中の特定領域における高度に専門的な研究を行い先鋭的な学問の構築を経験することになります。これを通じて、産学官のさまざまな教育・研究機関の中核を担う自立した研究者、研究指導者、企業や行政機関等で活躍する実務研究者、ならびに当該分野における確かな教育能力と研究能力を兼ね備えた大学教員等を育成します。