博士前期課程 アドミッションポリシー

博士前期課程 アドミッションポリシー

情報科学技術は社会全体に大変大きなインパクトを与え、今後とも社会の中軸を支える重要な技術であると言えます。いまや情報ネットワークシステムは人類共有のインフラストラクチャとしてますます重要な社会的基盤となりつつあります。これにより、生活・経済活動におけるさまざまな利便性が向上する一方、システムの安全性や信頼性に対する脆弱性や情報そのものの暴露、漏洩、改ざんなどのリスクも増大しており、広い視点に立った情報セキュリティの重要性がますます高まっています。しかしながら、これまで既存の大学・大学院においては情報セキュリティに関する教育、研究が体系的になされておらず、当該分野に関する高度な技術、知識、分析能力等を有する人材の不足が深刻な問題となりつつあり、今後の情報社会発展にとって大きな足かせとなり兼ねません。

本博士前期課程は、技術、管理・運営、法制度、情報倫理等広範な領域を対象とする学際的総合科学である情報セキュリティについて、それぞれの分野の第一線で活躍する研究者および実務家の力を結集し、高信頼性社会の実現を担う高度で専門的な知識・技術と高い倫理観を備えたプロフェッショナルとして、情報セキュリティにおける技術面での対策を担う情報セキュリティエンジニアと情報セキュリティの運用・管理面でのリーダーとなる情報セキュリティマネージャを養成いたします。

入学者選抜にあたっては、入学後の研究を推進していくうえで必要な基礎学力はもちろんのこと、情報社会に対する倫理観と問題意識、そして、真摯な態度で研究に臨む積極性や主体性を重視し、これらを面接と出願書類等審査により総合的に判断いたします。これまでの専門分野に必ずしもとらわれず、新しいテーマに関心があり、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間と切磋琢磨しながら、自己実現と社会貢献を目指す方々の入学を希望しています。