ディプロマ・ポリシー

情報セキュリティ大学院大学 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

大学院課程

博士前期課程

博士前期課程にあっては、当該研究科の定める期間以上在学し、所定の授業科目について所定の単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、修士論文または特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験に合格し、課程を修了することが学位授与の要件です。専攻分野における確かな知識を備え、研究・開発能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な優れた能力を身につけているかどうかが、課程修了の基準となります。

博士後期課程

博士後期課程にあっては、当該研究科の定める期間以上在学し、所定の授業科目について所定の単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査及び最終試験に合格し、課程を修了するとことが学位授与の要件です。専攻分野について、研究者として自立し研究活動、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を身につけているかどうかが、課程修了の基準となります。

情報セキュリティ研究科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

情報セキュリティ研究科は、情報セキュリティの高度な基礎研究を推進するとともに、情報セキュリティシステム、情報セキュリティマネジメント等の研究開発および設計・構築・運用に携わる人材を組織的に養成することを教育目標としています。
本研究科では、情報セキュリティが、数理科学、情報数学、情報科学、情報工学、エレクトロニクス、計算機科学、システム工学といった自然科学・理工学分野から、法学、行政学、地勢学、経済学、経営学、経営情報学、心理学、倫理学といった人文・社会科学系分野におよぶ学際的な総合科学である点を踏まえ、次の基準にもとづいて学位を与えます。

(ディプロマ・ポリシー)

修士学位

2年制プログラム、1年制プログラムとも、情報セキュリティ大学院大学学則に規定された所定の単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえ、修士論文(または特定課題研究成果)審査及び最終試験によって、課程修了の基準としての以下の能力を有することが認定された者に対し、修士の学位が授与されます。

  • 総合科学としての情報セキュリティの学際的な構造について理解している。
  • 情報セキュリティの現実的な課題について学修している。
  • 自身が扱う情報セキュリティに関する課題を、分析・評価するための基礎的な方法論を修得している。
  • 情報セキュリティに関する課題について、俯瞰的、多元的に捉えることができる。
  • 情報セキュリティに関する課題について、課題の発見・設定から、現実的な解決を導くまでのプロセスを理解し、実践的な研究・開発、あるいは、具体的な対策の提案や実践を担うことができる。
  • 情報セキュリティに関する現実的な問題の解決にあたり、公平性と倫理観、責任感を持って、求められている自身の役割を果たしつつ、さまざまな立場の意見を斟酌しながら、実践的な対応をすることができる。
2年制プログラムの修士論文は、各自の関心に基づく研究主題を主体的に設定し、先行研究のサーベイや関連する参考文献の渉猟等を行いながら研究内容を深め、当該研究分野への有用性の寄与として、相応の新規性・独自性や一般性を備えたものであることが期待されます。最終試験においては、授業科目の履修と修士論文の作成を通じ、情報セキュリティの総合性を適切に理解し、情報セキュリティに関する独自の専門性を身につけているかどうかが評価されます。

1年制プログラムの特定課題研究報告書は、現場の要請に基づいた相応の実務経験を有する社会人学生による「『特定の』課題に対する研究成果」として、実務的な有用性を重視し、複眼的な視点による検証と客観的な妥当性に基づいた結論であることが期待されます。最終試験においては、授業科目の履修と特定課題研究報告書の作成を通じ、情報セキュリティに関する、実務上の課題について、その解決に必要な知識と方法を習得し、実際的な解決案を提示する能力を身につけているかどうかが評価されます。

なお、学則の規定による博士前期課程の修了要件は以下のとおりです。
(2年制プログラム)
標準修業年限として2年以上在学し、研究科が定める授業科目について46単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえ、修士論文審査及び最終試験に合格すること。ただし、修業年限については、教授会が優れた研究業績を上げたと認めたものについては、1年以上在学すれば足りるものとする。
(1年制プログラム)
標準修業年限として1年以上在学し、研究科が定める授業科目について46単位以上修得し、必要な研究指導を受けたうえ、特定の課題についての研究成果の審査及び最終試験に合格すること。

また、修士論文または特定課題研究報告書を提出するためには、所定の中間発表を行ったうえ、研究指導教員の承認を得て所定の期間内に提出することが必要です。

博士学位

情報セキュリティ大学院大学学則に規定された所定の単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえ、博士請求論文審査及び最終試験によって、課程修了の基準としての以下の能力を有することが認定された者に対し、博士の学位が授与されます。

  • 広い視野から、学際的な総合科学としての情報セキュリティについて体系的に理解している。
  • 情報セキュリティに関する自身の専門領域を複眼的に捉え、自己の研究を客観的・批判的に検証することができる。
  • 情報セキュリティに関する高度な研究・分析能力と専門的知見を有し、特定領域における先鋭的な学問の構築を担うことができる。
  • 情報セキュリティに関する新たな研究領域を切り開き、自立した研究者、研究指導者として必要な研究能力、研究指導力を修得している。
  • 情報セキュリティの総合性を体系的・複眼的に理解し、情報セキュリティに関する独自の専門性を創造的に実現することによって、情報セキュリティに関わる、先鋭的な学問の構築を担えることができる。
なお、学則の規定による博士後期課程の修了要件は以下のとおりです。
博士後期課程に標準修業年限3年以上在学し、研究科が定める授業科目について8単位以上修得し、必要な研究指導を受けたうえ、博士請求論文の審査及び最終試験に合格すること。ただし、修業年限については、教授会が優れた研究業績を上げたと認めた者については、1年以上在学すれば足りるものとする。

また、博士請求論文を提出するためには、所定の予備審査に合格したうえ、研究指導教員の承認を得て所定の期間内に提出することが必要です。